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マキ・アンド・リリィ
ゴスペルからクラシックまで
多彩な音楽ジャンルをシームレスに行き来する
MAKI & LILYの賛美世界が聴く者を魅了する!
MAKIとLILYの共演はThe Bibleというゴスペルロックバンドのメンバーとして2004年から始まり今年で9年、MAKI & LILYというボーカルとピアノというアコースティックユニットでは7年を数える。
主にピアノ伴奏とコーラスを担当するMAKIは聖歌・讃美歌の作り手であり、特筆すべきは彼女自身が聖歌隊からブラックゴスペルという広いジャンルをカバーし、指導するところの極めて優れたシンガーであるという点。ゆえに彼女の正確に刻まれる伴奏は歌い手の力量を最大限に引き出すものだ。
LILYの歌に初めて接する者は一様にその小柄な体型のどこから、そのどこまでも伸びる迫力ある声が出るのかと驚く。それは声の良さという天賦の才に恵まれているのに加え、音大でオペラを専攻した期間が大きく寄与しているのだろう。彼女のボーカルを聴いて感じるのは彼女が歌を愛していることと、歌という表現の持つ力を信じていること。当たり前のようなこれらのことを聴き手に感じさせてくれるシンガーは実は少ないように思う。
MAKI & LILY、素顔の彼女等は仲の良い姉妹のような関係。しかしアーティストとしての彼女らは互いにリスペクトし、常に次の高次元な領域を目指している。演奏の中に程よい緊張と信頼関係があることを見て取れる。彼女たちのユニットサウンドの特徴はクラシックからポップスに至るまでの極めて広いジャンルをカバーできる点とそれらのジャンルの間をシームレスに行き来し表現できるという点だ。そして彼女たちがそのサウンドで伝えるメッセージはずばり「キリストの愛」。
by ゴスペル・ルポ・ライター 春太郎
2014年執筆
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